イスラエル軍の報道官は11日、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザの複数の地域で、「態勢を立て直そうとしている」として、ガザ北部に空爆を実施したと発表しました。イスラエル軍は、ガザ北部の都市ジャバリヤの住民に対し避難を呼びかけたあと、大規模な空爆を実施しました。イスラエルはこの地域でハマスが、ここ数週間で軍事力の回復を試みていることが、確認されたとしています。また、イスラエル軍は、ガザ最南部のラファでも限定的な地上作戦を続けていて、退避勧告を出している地域を拡大したと発表しました。こうした中、アメリカのワシントン・ポストは11日、バイデン政権がイスラエルに対し、ラファへの本格的な侵攻を自制すれば、機密情報を共有すると提案していると、複数の関係筋の話として報じました。機密情報には、ハマス幹部の居場所の特定に役立つ情報などが含まれるということです。民間人の被害拡大を危惧するバイデン大統領は、ラファへ本格侵攻した場合「武器を供与しない」と警告しています。
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