1蚤の市 ★2020/06/26(金) 20:16:14.79ID:U+B708EY9 沖縄県の玉城(たまき)デニー知事は26日の定例記者会見で、太平洋戦争末期の沖縄戦の教訓について語った。沖縄本島北部の西約9キロに浮かぶ伊江島で米軍の捕虜になった母親(故人)の戦争体験を紹介し、「一言で言えば『命(ぬち)どぅ宝』(命こそ宝)。体験者の語るつらい、厳しい、重い話をしっかりと受け止め、こんなことを再び繰り返してはいけないと、沖縄から世界の皆さんに発信していきたい」と改めて平和発信への決意を述べた。
2019年12月に84歳で亡くなった玉城知事の母ヨシさんは伊江島出身。伊江島では沖縄戦で日米両軍の激しい戦闘が行われ、集団自決などで住民約1500人が亡くなった。戦後は米軍の「銃剣とブルドーザー」で土地を奪われ、今も島にある補助飛行場で米軍機の訓練が頻繁に行われるなど「沖縄の縮図」といわれる。
玉城知事によると、ヨシさんは10歳の時に伊江島のガマ(自然洞窟)で捕虜になり、沖縄本島の西約40キロにある慶良間(けらま)諸島の慶留間(げるま)島に送られた。玉城知事は26日の記者会見で「母はあまり深くは戦争のことを語らなかったが、戦後の生活はより大変だったと聞かされた。戦争が終わった後の後遺症や傷を癒やすのは簡単なことではないと子供ながらに考えていた」と振り返った。
沖縄戦の教訓を問われた玉城知事は「戦火に巻き込まれた多くの住民の犠牲と、悲しみや傷が75年たっても癒えないということに真摯(しんし)に向き合い、あの戦争から何を学ぶべきか、皆で考え、探求したい」と語った。そのうえで「『命どぅ宝』。生きていることの尊さをどう考え、『誰一人取り残さない』という私の考え方をどう実行するか、私の行動もそれを基本にしていきたい」と述べた。
玉城知事は「沖縄慰霊の日」の23日の沖縄全戦没者追悼式での平和宣言で「私たちは忌まわしい戦争の記憶を風化させない、再び同じ過ちを繰り返さない、繰り返させないため、沖縄戦で得た教訓を正しく次世代に伝え、平和を希求する『沖縄のこころ・チムグクル』を世界に発信し、共有することを呼びかけます」と語っていた。【遠藤孝康】
毎日新聞 2020年6月26日 19時52分(最終更新 6月26日 19時52分)
https://mainichi.jp/20200626/k00/00m/040/203000c
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