米国、国防総省の共同人工知能センターの責任者であるジャック・シャハナン中将は、空軍研究チームが空対空戦闘で有人戦闘機を倒すことのできる自律型戦闘機(ドローン)を設計していると報告しています

1暇人倶楽部 ★2020/06/09(火) 03:00:54.07ID:wC4XBJ329 人工知能の利用と開発は様々な分野に広がっています。

米国、国防総省の共同人工知能センターの責任者であるジャック・シャハナン中将は、空軍研究チームが空対空戦闘で有人戦闘機を倒すことのできる自律型戦闘機(ドローン)を設計していると報告しています。

さらに2021年7月には、そのドローンと有人戦闘機を模擬対戦させる予定。

このプロジェクトは、最終的に人工知能による「非操縦」戦闘機への開発に繋がるかもしれません。

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■ AI無人戦闘機の開発

空軍研究チームは、2018年にAI駆動による無人戦闘機の開発を開始しました。これには、「スカイボーグ(有人機が指揮する無人機部隊)」という構想も含まれています。

もちろんこれらを実現するためには、AIによる自律航空を完成させなければいけません。

AIによる機械学習はF-16 などの高度ではない航空機から開始され、その後F-35やF-22などの新しいジェット機へと試されてきました。

現段階では戦闘機の大部分をAIにすることはできていませんが、人間とAIの協働は可能であり、この技術はこれからの空戦に「大きな違い」を生むかもしれません。

空軍研究チームのリーダーであるスティーブ・ロジャーズ氏は、その点を強調して、次のように述べました。

「非常に優秀な人間のパイロットは、数千時間の経験を持っています。そして、彼らを文字通り数百万のトレーニング時間を持つシステムで増強できるとしたら、はたしてどうなるでしょうか?」

■ 有人戦闘機VS遠隔戦闘機(AI補強)

さて、2021年の模擬戦闘はこのプロジェクトと関係がありますが、AIと人間の戦いではありません。

模擬戦を行うのは、「パイロットが搭乗したF-35」と「人間が遠隔操作するAI補強の無人戦闘機」になるでしょう。

F-35A
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無人戦闘機に使用される機体は不確定ですが、XQ-58Aヴァルキリーであると予想されています。

XQ-58A Valkyrie
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また、ドローンは人間によって遠隔操作されていますが、操縦性は機械学習によってトレーニングされたAIによって補強されます。

そのため、「F-35に勝ち目はない」との意見も上がっているようです。

このように自律型戦闘機の研究は着実に進んでいますが、そのすべてが順調だとは言えません。

ジャハナン氏は、自動車業界の現状と教訓を取り入れるよう警告しています。

「いくつかの企業が何十億ドルも投資しているにも関わらず、現在、完全自律自動車は道路上には存在しない」

「一方で、自動車業界の人々は多くを学んできたのだから、それらの経験は10年分の価値があり、軍に引き入れるべきなのだ」

彼らは現状を受け止めつつ、研究を進めるために様々な教訓を吸収していくのでしょう。

今後、AIは戦闘機のあり方を大きく変化させるかもしれません。それはシャハナン氏の言葉にも表れています。

「私の最後の主張とは、キャリアと戦闘機と衛星は今後数年でなくなるだろうということです」

まるでSFやゲームの世界のような「AIによる代理戦争」が、現実になるかもしれません。

https://nazology.net/archives/61936

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